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2017.06.23 (Fri)

そうめん

昨日から私にとって思い出深いランチって何だろうと考えてみた

すると思いだしましたよ!
もう30年近く前のこと、1カ月も長期入院して、晴れて退院許可が下り
自宅に戻って来た時のこと

同居の義母が、そうめんを茹で、てんぷらを作って待っていてくれた
真夏の暑い日、冷たく冷やしたそうめんとアツアツのてんぷらが
当日のメニューだった
そうめんとつゆはのど越しに冷たくて、熱い揚げたてのてんぷらと食べると
生き返った気がした

付け合わせに、ナスを茹でて、縦に切りさっと水切りしたのも出してくれた
色は少々悪いものの、微妙な食感が冷えたつゆに合い、箸が進んだ

入院中は麺類が殆ど出ず、味も薄めで、日ごろの大食漢の私も全く食欲がなく
食べることが第一の生活信条なのに、食べ物の存在を忘れて居た

入院中に筋力が落ち、やっとの思いで帰宅したフラフラの体にこのサプライズは
本当に嬉しかった
留守中、思春期で難しい年頃の子供達の面倒をずっと見てくれて、その日は
好物の麺類を用意し、待ってくれていた義母

こうした細かく優しい心使いが何度もあったからこそ、義母の晩年も
殆ど悔いなく最後を看取れたのだと思う

そうか、私の「思い出ランチ」は、そうめんだった
これから暑い夏が来る
今まで気にも留めなかったそうめんの存在に、この夏からゆでて食べる時に
きっとこのエピソードを思い出すことだろう

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